アスファルトルーフィングと改質アスファルトルーフィング、どちらを選ぶべき?

屋根のリフォームや新築を考えている方にとって、「どの防水シートを選べばいいのか?」という疑問は避けて通れません。
屋根の下に敷かれる防水シート、つまりルーフィングの選び方次第で、建物の耐久性や雨漏りリスクが大きく変わってくるからです。
特に、一般的に使われるアスファルトルーフィングと、その進化版ともいえる改質アスファルトルーフィングのどちらを選ぶべきかで悩む方も多いでしょう。
「価格が安い方がいい?」「耐久性を重視するべき?」
そんな疑問を解決するために、本記事ではそれぞれの特徴や違い、選び方のポイントを詳しく解説します。
アスファルトルーフィングと改質アスファルトルーフィング、どちらを選ぶべき?
項目 | アスファルトルーフィング | 改質アスファルトルーフィング |
価格 | 安価 | 高価 |
耐用年数 | 約15〜20年 | 約20〜60年 |
耐久性 | 標準 | 高い |
防水性 | 標準 | 非常に高い |
耐熱・耐寒性 | やや弱い | 強い |
施工性 | 容易 | 技術が必要 |
迷ったら「改質アスファルトルーフィング」がおすすめ
基本的には 「改質アスファルトルーフィング」がおすすめ です。
- 屋根材の寿命に見合った耐久性がある
(※スレート屋根やガルバリウム鋼板などは20~30年もつため、下葺き材も長寿命のものが◎) - 地震・台風の多い日本では耐久性の高い防水層が安心
- 交換は屋根材をはがさないとできないので、多少費用が上がっても長持ちさせるほうが結果的に経済的
こんな方は通常のアスファルトルーフィングでもOK
- 「10年後に屋根ごとリフォーム予定」など、短期での使用を想定している
- 予算重視でとにかく安く仕上げたい
- 屋根材が短寿命(波板やトタンなど)

アスファルトルーフィングと改質アスファルトルーフィング、選び方のポイントは?

1. 予算を抑えたいならアスファルトルーフィング
アスファルトルーフィングは比較的安価で、一般的な住宅の屋根防水材として広く使われています。
初期コストを抑えられるため、新築やリフォームの際に「できるだけ費用を抑えたい」という方に適しています。
ただし、耐用年数が約15〜20年と短めなため、将来的なメンテナンスや張り替えが必要になります。
こんな方におすすめ!
✅ 初期コストを抑えたい
✅ 短期間(15〜20年程度)での建て替えやリフォームを予定している
✅ 一般的な気候の地域に住んでいる
2. 長期的なメンテナンス費用を考えるなら改質アスファルトルーフィング
改質アスファルトルーフィングは、高価ですが耐用年数が20〜60年と長く、一度施工すれば長期間メンテナンスの手間が少なく済みます。
耐久性や防水性に優れており、長期的な視点で考えたときに、結果的にコストパフォーマンスが良くなる可能性があります。
こんな方におすすめ!
✅ 長期間メンテナンス費用を抑えたい
✅ できるだけ屋根の張り替え回数を少なくしたい
✅ 住宅を長く使い続ける予定がある
3. 台風や大雨の多い地域なら改質アスファルトルーフィングが安心
改質アスファルトルーフィングは、防水性・耐久性ともに非常に高く、特に雨風が強い地域では信頼性の高い選択肢です。
台風や集中豪雨が多い地域では、標準のアスファルトルーフィングでは劣化が早くなり、雨漏りのリスクが高まることがあります。
その点、改質アスファルトルーフィングなら耐熱・耐寒性にも優れ、厳しい気象条件下でも長期間機能を維持できます。
こんな方におすすめ!
✅ 台風や大雨の影響を受けやすい地域に住んでいる
✅ 屋根の防水性を最優先に考えたい
✅ 雨漏りのリスクをできるだけ抑えたい
ルーフィングの役割と重要性

① 雨水の侵入を防ぐ
屋根材の隙間から入り込んだ雨水をせき止め、野地板や柱、断熱材などの構造部分が濡れるのを防ぎます。
② 結露対策にも効果的
室内の湿気が屋根裏にこもると結露が発生し、木材の腐食やカビの原因となります。 ルーフィングは適切な湿度管理にも役立ちます。
③ 屋根の温度変化を緩和
直接断熱材の役割は持ちませんが、屋根材と野地板の間に設置することで温度変化を緩和します。 夏の暑さや冬の寒さの影響を抑える効果も期待できます。
④ 風害・飛来物対策
強風や台風時に屋根材が飛ばされても、ルーフィングがしっかり敷かれていれば、すぐに雨漏りするリスクを減らせます。
ルーフィングの種類
ルーフィングにはいくつかの種類がありますが、特に多く使われるのが「アスファルトルーフィング」と「改質アスファルトルーフィング」です。
アスファルトルーフィング
価格が安く、一般的な防水シート。耐用年数は約15〜20年。
改質アスファルトルーフィング
ゴムや樹脂を加えて性能を向上させたタイプ。耐久性が高く、製品によっては60年以上持つものも。
それぞれの特徴や違いについて詳しく見ていきましょう。
アスファルトルーフィングの特徴
構造と素材
- 基材:フェルトや不織布
- 防水層:アスファルト(原油由来の防水素材)
アスファルトをしみこませることで防水性を持たせ、屋根内部への水の浸入を防ぎます。
メリット
- 低コスト:安価で手に入りやすく、施工も比較的容易。
- 標準的な防水性:しっかり施工すれば15〜20年の耐用年数があります。
デメリット
- 耐久性が限定的:紫外線や高温の影響を受けやすく、時間が経つと硬化やひび割れが発生することがある。
- 釘穴からの雨水侵入リスク:施工時の釘穴やタッカーの部分が劣化すると、水が入り込みやすい。
改質アスファルトルーフィングの特徴
構造と素材
- 基材:フェルトやポリエステル不織布
- 防水層:アスファルトに合成ゴムや樹脂を混ぜた「改質アスファルト」
メリット
- 高い耐久性:20年以上、グレードの高いものでは60年近く持つ製品も。
- 優れた防水性・水密性:釘穴やタッカー留め部分にも密着し、水の侵入を防ぎやすい。
- 温度変化に強い:高温・低温どちらにも耐性があり、劣化しにくい。
デメリット
- 価格が高い:アスファルトルーフィングに比べて1.5倍〜2倍の価格。
- 施工に技術が必要:粘着タイプなどは施工時に細かな配慮が必要。
コロニアル屋根にはアスファルトルーフィングと改質アスファルトルーフィング、どっちが適している?

コロニアル屋根(スレート屋根)には、基本的に改質アスファルトルーフィングがおすすめです。
- コロニアル屋根は比較的軽量であり、防水性能を長期間維持する必要があるため。
- 釘穴の密着性が高い改質アスファルトルーフィングなら、雨水の侵入を防ぎやすい。
- 耐久性が高く、メンテナンスの頻度を減らせる。
アスファルトルーフィングも使用可能ですが、耐用年数が短いため、こまめなメンテナンスが必要になります。
瓦屋根にはアスファルトルーフィングと改質アスファルトルーフィング、どっちが適している?

瓦屋根にはアスファルトルーフィングが一般的に使われます。
- 瓦屋根は屋根材自体に高い防水性があり、一次防水の役割が強いため。
- ルーフィングの主な役割は万が一の補助的な防水であり、高耐久のものは必要ない。
- コスト面でもアスファルトルーフィングの方が安く抑えられる。
ただし、豪雨や台風の多い地域では、より耐久性のある改質アスファルトルーフィングを選ぶのも良いでしょう。
ガルバリウム鋼板屋根にはアスファルトルーフィングと改質アスファルトルーフィング、どっちが適している?

ガルバリウム鋼板屋根には、改質アスファルトルーフィングが最適です。
- 金属屋根は熱膨張や結露が発生しやすいため、ルーフィングに高い防水性と柔軟性が求められる。
- 改質アスファルトルーフィングなら、釘穴の防水性が高く、結露対策にも適している。
- 長期間の耐久性があり、屋根材の寿命と合わせやすい。
通常のアスファルトルーフィングを使用すると、劣化によるひび割れが早く進む可能性があるため、注意が必要です。
アスファルトルーフィングと改質アスファルトルーフィング、迷った時のチェックポイント

「どちらを選べばいいかわからない!」という方のために、迷ったときのチェックポイントをご紹介します。
✅ 屋根材の種類で選ぶ
- コロニアル(スレート)屋根、金属屋根(ガルバリウム鋼板など) → 改質アスファルトルーフィングが推奨
- 瓦屋根 → アスファルトルーフィングで十分(ただし、防水性を重視する場合は改質アスファルトルーフィングも検討)
✅ 耐用年数で選ぶ
- 15〜20年程度でのメンテナンスを考えている → アスファルトルーフィング
- できるだけ長持ちさせたい(20〜60年の耐久性) → 改質アスファルトルーフィング
✅ コストで選ぶ
- 初期費用を抑えたい → アスファルトルーフィング
- 長期的なコストパフォーマンスを重視 → 改質アスファルトルーフィング(メンテナンス頻度が少なく、トータルコストを抑えられる)
✅ 気候条件で選ぶ
- 台風や大雨が多い地域 → 改質アスファルトルーフィング(高い防水性・耐久性)
- 穏やかな気候でコスト重視 → アスファルトルーフィング
✅ 施工のしやすさで選ぶ
- 施工のしやすさを重視する場合 → アスファルトルーフィング(扱いやすいが、経年劣化しやすい)
- 施工に技術が必要でも、防水性を重視したい → 改質アスファルトルーフィング(施工には慎重な作業が求められるが、防水効果が高い)
このようなポイントを参考にして、自分の屋根に最適なルーフィングを選びましょう!
アスファルトルーフィングに関するよくある質問
Q1. アスファルトルーフィングの寿命はどれくらい?
A. 一般的に15〜20年程度の耐久性がありますが、屋根の傾斜角度や日射量、降雨量によっては劣化が早まることもあります。特に、強い直射日光を受ける南向きの屋根や湿気の多い地域では、劣化スピードが速くなるため注意が必要です。
Q2. アスファルトルーフィングはDIYで施工できる?
A. 施工自体は可能ですが、正しく施工しないとルーフィングの継ぎ目や釘穴から水が侵入し、雨漏りの原因になります。特に、シワやズレが生じると防水性が大幅に低下するため、専門業者に依頼することをおすすめします。
Q3. アスファルトルーフィングのメンテナンスは必要?
A. ルーフィング自体は屋根材の下に隠れているため、直接メンテナンスすることは少ないですが、屋根全体の定期点検が重要です。特に、屋根材のズレやひび割れがあるとルーフィングにダメージが及ぶことがあるため、10〜15年を目安に点検を行い、必要に応じて補修を検討しましょう。
改質アスファルトルーフィングに関するよくある質問
Q1. 改質アスファルトルーフィングの寿命はどれくらい?
A. 製品の種類によりますが、20年〜60年と長期間の耐久性を誇るものもあります。特に、高耐久タイプは屋根材の耐用年数に合わせた長寿命設計になっており、頻繁な張り替えの必要がないためメンテナンスコストを抑えられます。
Q2. 改質アスファルトルーフィングは高価ですが、費用対効果は?
A. 初期コストは通常のアスファルトルーフィングより高いですが、耐久性が大幅に向上するため、長期間の使用を考えると経済的な選択になります。特に、屋根リフォームの頻度を減らせるため、長期的にみるとメンテナンス費用の削減につながります。
Q3. 改質アスファルトルーフィングはどんな屋根に向いている?
A. 台風や大雨が多い地域、寒暖差が激しい地域、長期間のメンテナンスが難しい建物などに適しています。また、ガルバリウム鋼板やコロニアル屋根など、比較的軽量な屋根材と組み合わせることで、高い防水性と耐久性を発揮します。
まとめ
ルーフィングは屋根を守る大切な存在。
- コスト重視なら「アスファルトルーフィング」
- 長期的な耐久性を求めるなら「改質アスファルトルーフィング」
適切なルーフィング選びで、雨漏りから家を守りましょう!
屋根の防水シート選びに迷ったら、お気軽にご相談ください!
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