鬼瓦とは?よくあるトラブルと修理方法&費用相場を徹底解説!

「鬼瓦ってどんな役割があるの?」「種類や修理方法を知りたい!」
鬼瓦は、日本の伝統建築に耐えられる装飾瓦の一つであり、木造美観だけでなく、防水性や耐久性、魔除けといった重要な役割を持っています。
この記事では、鬼瓦の基本的な役割や種類、よくあるトラブルと修理方法、さらには自然災害や火災保険の活用対策まで、詳しく解説していきます。
鬼瓦とは?基本と役割

鬼瓦は、瓦屋根の端や棟の先端に設置される装飾瓦の一種です。
特に寺院、神社、城郭、古民家などでよく見られますが、現代の和風住宅にも用いられています。
もともとは建築物の格式を示すものとして発展しましたが、実用性の高さから一般住宅にも広がりました。
防水機能
屋根の棟部分は特に雨水が侵入しやすい箇所ですが、鬼瓦がこれをしっかり覆うことで、雨漏りを防ぎます。
瓦の継ぎ目から水が入り込むのを防ぐ役割もあり、屋根全体の耐久性を向上させます。
魔除け・厄除け
「鬼」と名がついているものの、実際には悪霊や災いを追い払うために設置されています。
鬼の表情やデザインにはさまざまなバリエーションがあり、威厳のある顔立ちのものや、優しい表情のものまで多種多様です。
古くから「屋根の守り神」として機能し、風水的にも厄除けの意味が込められています。
装飾としての役割
鬼瓦のデザインは、建物の印象を大きく左右する重要な要素です。
一般住宅ではシンプルなものが使われることが多いですが、寺院や神社などでは豪華な彫刻が施された鬼瓦が使われることもあります。
家の格式を象徴する役割もあり、伝統建築においては欠かせない存在です。
建物全体の補強
鬼瓦は単なる装飾ではなく、棟瓦の固定にも関わる重要な構造部材です。
瓦屋根の端をしっかりと押さえ、風や地震の影響を受けにくくする効果があります。
適切に設置されていれば、屋根全体の強度を向上させる役割を果たします。
鬼瓦は、形状や模様によって異なる意味を持ち、家を守る魔除けとしての役割が強調されることが多い!
鬼瓦の種類とデザイン

鬼瓦にはさまざまな種類があり、建物の用途や地域によって異なります。代表的な鬼瓦の種類を紹介します。
古代鬼面瓦
厚みが薄く、シンプルなデザイン。
影盛鬼瓦
漆喰を盛り上げた重厚感のある形状。
覆輪鬼瓦
角が強調されたデザインで一般住宅にも使われる。
鬼面鬼瓦
鬼の顔を模したデザインで魔除けの意味が強い。
京覆輪鬼瓦
京都の寺院などに多い伝統的な装飾瓦。
鬼瓦によくあるトラブルと修理サイン

鬼瓦は長期間屋根に設置されるため、さまざまなトラブルが発生することがあります。
定期的な点検を行い、早めに対策することで、大きな修理費用を抑えることができます。
鬼瓦のズレや脱落
地震や強風によって鬼瓦がずれることがあります。
固定が不十分な場合、強風で落下する危険性があります。
ひび割れや欠け
経年劣化や飛来物の衝突によりひび割れが生じることがあります。
放置すると雨水が侵入し、さらに劣化が進む恐れがあります。
漆喰やモルタルの剥がれ
漆喰が劣化すると、鬼瓦の固定力が低下し、ズレや落下の原因になります。
10〜15年ごとの点検と補修が推奨されます。
コケやカビの発生
鬼瓦の表面にコケやカビが生えると、吸水性が増し、劣化を早める要因になります。
特に湿気の多い環境では注意が必要です。
雨漏りの発生
鬼瓦のズレやひび割れから雨水が侵入し、屋根内部の木材が腐食することがあります。
天井にシミができた場合は、鬼瓦の点検が必要です。
修理のサイン
以下のようなサインが見られた場合は、早急な修理を検討しましょう。
- 鬼瓦が傾いている、浮いている
- 鬼瓦の表面にひびが入っている
- 漆喰が剥がれている、崩れている
- 屋根にコケや黒ずみが広がっている
- 雨漏りや天井にシミができている
これらの兆候を見逃さず、専門業者に点検を依頼することで、大きな修理を未然に防ぐことができます。
鬼瓦の交換時期の目安
鬼瓦は長寿命ですが、定期的な点検と適切な交換が必要です。以下のサインが見られたら交換を検討しましょう。
交換が必要なサイン
- 大きなヒビや欠け:修復が困難な場合は交換。
- 漆喰やモルタルの崩れ:鬼瓦の固定力が低下している可能性。
- 屋根の沈みや歪み:鬼瓦以外の部分も影響を受けている可能性が高い。
- 経年劣化:設置から50年以上経過している場合は交換を検討。
定期的な点検を行い、必要に応じて補修や交換をすることで、屋根全体の耐久性を保つことができます。
鬼瓦の劣化原因と修理方法・費用の目安

鬼瓦は長年風雨や紫外線にさらされるため、劣化しやすい部分です。放置すると雨漏りや落下の危険性があるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
鬼瓦の劣化原因
- 経年劣化:素材の老朽化によるヒビや欠け。
- 漆喰やモルタルの劣化:固定力の低下によるぐらつきや剥がれ。
- 地震の影響:揺れによるズレや脱落。
- 台風や強風:強い風圧による飛散や損傷。
- 雨水の侵入と凍害:寒冷地での凍結による割れ。
- コケやカビの発生:湿気による吸水性の増加。
鬼瓦の修理方法
部分補修(2万〜5万円)
漆喰やモルタルを補修し、固定力を回復。
鬼瓦の再固定(5万〜10万円)
ズレや外れた鬼瓦を再設置。
鬼瓦の交換(10万〜20万円)
破損した鬼瓦を新しいものに交換。
鬼瓦のDIY補修は可能か?

鬼瓦の補修をDIYで行うことは可能ですが、注意が必要です。
軽微な補修であればDIYでも対応可能ですが、高所作業や専門知識が必要な補修は専門業者に依頼するのが安全です。
DIYでできる補修
- コーキング処理:小さなヒビや隙間に防水コーキングを施す。
- 軽度な清掃:コケやカビの除去。
- 簡単な漆喰補修:剥がれた部分を市販の漆喰で補修。
DIYでは危険な補修
- 鬼瓦のズレや固定:落下の危険があるため専門業者に依頼。
- 屋根全体の漆喰補修:施工不良が原因で悪化する可能性がある。
- 大規模な交換作業:鬼瓦は重量があり、落下すると重大な事故につながる。
DIYで対応可能な補修はあくまで軽微なものであり、安全第一で作業を行うことが重要!
鬼瓦の耐震・耐風・耐雪性能の向上方法
鬼瓦は災害時に被害を受けやすい部分ですが、適切な補強を行うことで耐久性を向上させることができます。
耐震対策
- 鬼瓦を固定する漆喰やモルタルの補強。
- 専用の補強金具を使用して瓦のズレを防ぐ。
- 軽量な鬼瓦への交換。
耐風対策
- ステンレス製の固定金具を使用し、強風時の飛散を防止。
- 漆喰の強化施工。
- 風が強い地域では形状の低い鬼瓦を選ぶ。
耐雪対策
- 雪止め金具を設置して鬼瓦への負荷を軽減。
- 防水塗装を施し、凍害を防ぐ。
- 定期的に雪を下ろし、鬼瓦に過度な負荷がかからないようにする。
鬼瓦の修理事例
鬼瓦の修理は、破損の程度や劣化状況によって異なります。ここでは、実際に行われた修理事例を紹介します。
事例1:台風による鬼瓦のズレ修理
状況:
- 台風の強風で鬼瓦がズレてしまい、一部が落下。
- 屋根の棟部分に隙間ができ、雨漏りのリスクが高まっていた。
修理内容:
- 鬼瓦を取り外し、漆喰を新しく塗り直して再固定。
- 棟瓦全体の補強も行い、耐風性を強化。
費用: 約8万円
事例2:地震による鬼瓦のひび割れ修理
状況:
- 地震の揺れで鬼瓦にひびが入り、一部が剥がれ落ちた。
- ひび割れ部分から雨水が浸入する危険があった。
修理内容:
- ひび割れた鬼瓦を撤去し、新しい鬼瓦に交換。
- 補強用の金具を設置し、耐震性を向上。
費用: 約12万円
事例3:漆喰の劣化による鬼瓦のぐらつき補修
状況:
- 経年劣化により漆喰が剥がれ、鬼瓦がぐらついていた。
- 風や地震の影響で、今後落下するリスクが高まっていた。
修理内容:
- 既存の漆喰を除去し、新しい漆喰を塗り直し。
- 鬼瓦の固定を強化し、棟全体の耐久性を向上。
費用: 約6万円
事例4:雪害による鬼瓦の破損修理
状況:
- 大雪の影響で鬼瓦が破損し、一部が崩れ落ちた。
- 破損部分から屋根内部への水漏れが発生していた。
修理内容:
- 破損した鬼瓦を交換し、防水加工を施した。
- 雪止め金具を追加し、積雪によるダメージを軽減。
費用: 約15万円
鬼瓦の修理は、状況に応じて適切な対処が必要です。早めに専門業者に点検を依頼することで、修理費用を抑え、被害の拡大を防ぐことができます。
鬼瓦が被害を受けやすい自然災害と対策
台風・強風
突風による鬼瓦のズレや飛散が発生することがあります。
漆喰が劣化していると、固定力が低下し、飛ばされやすくなります。
【対策】
漆喰の補修や金具による補強を行う。
強風後に屋根の点検を実施する。
地震
横揺れによって鬼瓦が落下する危険性があります。
古い家屋では固定が不十分なことが多いです。
【対策】
鬼瓦の補強施工を行い、ズレや落下を防ぐ。
地震の後は鬼瓦のズレを確認し、補修を検討する。
豪雨・長雨
鬼瓦の隙間から雨水が侵入し、屋根内部の腐食や雨漏りにつながることがあります。
【対策】
防水処理を施し、雨水の浸入を防ぐ。
鬼瓦周辺の漆喰を適宜補修する。
寒冷地の凍害
水分が鬼瓦の隙間に入り込み、凍結・膨張を繰り返すことで亀裂が発生します。
【対策】
防水塗装を施し、吸水を防ぐ。
定期的に点検し、ひび割れがあれば早めに補修する。
火災保険の適用範囲と申請方法
鬼瓦の損傷が火災保険の適用対象になる場合があります。特に、台風や地震による被害は保険の適用を受けやすいです。
適用されるケース
- 台風や突風による鬼瓦のズレや落下
- 地震による鬼瓦のひび割れや脱落
- 豪雨による漆喰の剥がれや雨漏りの発生
- 飛来物による鬼瓦の損傷
申請の流れ
- 屋根専門業者に点検を依頼し、被害状況を確認。
- 保険会社へ連絡し、必要書類の確認をする。
- 写真や見積書を準備し、被害の詳細を記録する。
- 保険会社の査定を受け、承認を得る。
- 保険金の支払い後に修理開始。
ポイント
- 早めに申請することで、保険適用がスムーズに進む。
- 信頼できる屋根修理業者に依頼し、正確な見積もりを作成してもらう。
- 必要書類の準備をしっかり行い、保険適用の可能性を高める。
鬼瓦に関するよくある質問
鬼瓦に関するよくある質問を10個ピックアップしました。疑問がある方はぜひ参考にしてください。
鬼瓦の寿命はどれくらいですか?
一般的に鬼瓦の寿命は50年以上とされていますが、漆喰やモルタル部分の劣化が早く、10〜15年ごとに補修が必要です。
鬼瓦の設置にはどれくらいの費用がかかりますか?
新築で設置する場合は1万円〜5万円、修理や交換では5万円〜20万円程度が目安です。
鬼瓦がズレたり落ちたりしたらどうすればいいですか?
速やかに専門業者に点検・修理を依頼しましょう。放置すると雨漏りや追加被害の原因になります。
鬼瓦のデザインにはどんな意味がありますか?
鬼の顔を模したものは魔除け、植物模様は繁栄、雲や波模様は長寿や安定を意味します。
鬼瓦を取り外すことはできますか?
可能ですが、防水や屋根のバランスに影響を与えるため、専門業者に相談の上で判断することをおすすめします。
鬼瓦があると家の耐震性は下がりますか?
古い施工方法では地震の影響を受けやすいですが、現在の補強技術を使えば耐震性を向上させることが可能です。
台風対策として鬼瓦を強化する方法はありますか?
漆喰の補修やステンレス製の補強金具を使うことで、鬼瓦の耐風性を向上させることができます。
鬼瓦の修理に火災保険は適用されますか?
台風や地震による損傷であれば、火災保険や地震保険が適用される可能性があります。事前に保険内容を確認しましょう。
鬼瓦のメンテナンスはどのくらいの頻度で行えばいいですか?
10年ごとに漆喰やモルタルの状態を点検し、20〜30年ごとに大規模な補修を行うのが理想的です。
鬼瓦の材質にはどんな種類がありますか?
伝統的な粘土瓦のほか、セメント製や金属製の鬼瓦もあり、用途に応じて選ばれます。
まとめ
鬼瓦は、屋根を守る、魔除けの意味を持つ重要な建材です。
しかし、長年にわたる風雨や地震の影響を受けるため、劣化や損傷が避けられません。
適切な点検とメンテナンスを行うことで、屋根の耐久性を高め、建物全体の安全性を確保することができます。
特に、台風や地震などの自然災害による被害が発生した際は、火災保険を活用して修理費用を考えることも可能です。
屋根の点検や修理のご相談は、信頼できる専門業者に依頼するのが安心です。
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