コロニアル屋根完全ガイド!特徴・耐久性・メンテナンス方法を徹底解説

コロニアル屋根は軽量で地震に強く、コストパフォーマンスにも優れているため、新築・リフォームを問わず多くの家庭で選ばれています。
しかし、適切な施工やメンテナンスを怠ると、耐久性が低下し雨漏りなどのトラブルにつながることも…。
そこで今回は、コロニアル屋根の基本知識からメリット・デメリット、施工方法、定期的なメンテナンスまで詳しく解説します!
コロニアル屋根とは?

コロニアル屋根とは、「ケイミュー株式会社」が製造する平形スレート屋根の一種で、「カラーベスト」とも呼ばれています。
セメントと繊維を主原料とし、薄くて軽量ながらも一定の耐久性を備えているのが特徴です。
✔ 軽量で耐震性が高い
コロニアル屋根は、瓦屋根の約半分以下の重量しかなく、建物への負担を軽減します。そのため、耐震リフォームの際に採用されるケースも多く、地震が多い日本の住宅には最適な選択肢の一つといえます。
✔ コストパフォーマンスに優れている
施工費・材料費ともに比較的安価で、新築・リフォームのどちらにも適しています。また、軽量なため施工性も高く、施工時間が短縮できるため工期のコスト削減にもつながります。
✔ デザインとカラーバリエーションが豊富
コロニアル屋根は、多様なデザインやカラーバリエーションが用意されており、住宅の外観に合わせた選択が可能です。現代的なモダンデザインや伝統的な和風住宅にもマッチするため、幅広いスタイルに対応できます。
✔ 施工が容易で短期間で完了
コロニアル屋根は軽量なため、施工時の取り扱いがしやすく、比較的短期間で工事を完了させることができます。リフォーム時にも、屋根の形状や勾配を問わず柔軟に対応できる点がメリットです。
✔ 適切なメンテナンスで長寿命化が可能
基本的な耐久性は30~40年とされますが、適切なメンテナンスを行えば50年近く使用することも可能です。特に、定期的な塗装を施すことで防水性を維持し、雨漏りやひび割れのリスクを軽減できます。
✔ 防火性能にも優れている
コロニアル屋根は、不燃性の建材であるため、火災に対する耐性が高いのも特徴です。火災時の延焼リスクを低減できるため、防火対策としても優れた選択肢となります。
コロニアル屋根と他屋根材との比較
屋根材 | 重量 (1㎡あたり) | 耐久性 | メンテナンス頻度 | コスト | 特徴 |
コロニアル | 約20kg | 30〜40年 | 10〜15年ごとに塗装 | 比較的安価 | 軽量で耐震性が高く、デザインが豊富 |
瓦屋根 | 約50kg | 50〜80年 | ほぼ不要 | 高価 | 耐久性が高く、断熱・遮音性に優れる |
ガルバリウム鋼板 | 約5kg | 30〜40年 | 15〜20年ごとに塗装 | 中価格 | 非常に軽量で耐久性が高く、モダンなデザインが可能 |
アスファルトシングル | 約12kg | 20〜30年 | 10〜15年ごとに塗装 | 安価 | 柔軟性があり、曲線的な屋根にも施工可能 |
コロニアル屋根のデメリットは?

⚠ 定期的な塗装が必要(防水性の維持が不可欠)
コロニアル屋根は10〜15年ごとに塗装を行わないと、防水性が低下し、雨漏りやひび割れの原因となります。
【対策】
- 5年ごとに点検を行い、塗装の劣化をチェックする。
- 劣化が見られたら早めに再塗装を実施し、防水機能を維持する。
- 高耐久塗料(シリコン系・フッ素系)を使用すると、塗装寿命を延ばすことが可能。
10〜15年ごとに塗装しないと防水性が低下し、ひび割れやコケの発生リスクが高まります。
⚠ 割れやすい素材(強風や飛来物の影響を受けやすい)
コロニアル屋根は薄いスレート素材のため、強風や落下物によってひび割れや欠損が発生しやすいです。
【対策】
- 強風や台風の後は屋根を点検し、ひび割れがないか確認する。
- 破損した部分を早めに補修することで、雨漏りを防ぐ。
- コーティングやシーリング補強を行い、衝撃耐性を高める。
薄いスレート素材のため、強風や飛来物によって割れることがあります。
⚠ アスベスト問題(古いコロニアル屋根には注意)
2006年以前に施工されたコロニアル屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。アスベストは健康被害を引き起こすリスクがあるため、リフォームや撤去時には特に注意が必要です。
【対策】
- 施工時期を確認し、アスベスト含有の可能性がある場合は専門業者に相談する。
- アスベスト含有屋根の撤去は、適切な許可を持つ専門業者に依頼する。
- カバー工法を利用し、既存の屋根材を撤去せずに新しい屋根材を重ねる方法も検討する。
2006年以前に施工された屋根材にはアスベストが含まれている可能性があるため、リフォーム時は専門業者に相談が必要です。
⚠ 断熱・防音性能が低め(室内環境への影響)
コロニアル屋根は単体では断熱性・防音性が低いため、夏の暑さや冬の寒さ、雨音の影響を受けやすい傾向があります。
【対策】
- 屋根裏に断熱材を追加し、断熱効果を高める。
- 遮音シートを敷くことで、雨音や外部の騒音を軽減する。
- 遮熱塗料を活用し、屋根の表面温度を下げることで室内の快適性を向上させる。
コロニアル単体では断熱・防音性が低いため、屋根裏の断熱材や遮音材を追加することで快適性を向上させることができます。
コロニアル屋根の特性を理解し、適切な施工とメンテナンスを行うことで、美観と機能性を長期間維持することが可能!

コロニアル屋根の施工方法

コロニアル屋根(スレート屋根)は、軽量で耐久性があり、多くの住宅に採用されている屋根材です。
施工は比較的シンプルですが、正しい手順で行わないと雨漏りや耐久性の低下につながるため、慎重な作業が求められます。
① 既存の屋根の撤去(葺き替えの場合)
古い屋根を撤去し、下地の状態を確認。腐食や傷みがあれば補修します。
② 野地板の設置
屋根の骨組みの上に「野地板」と呼ばれる下地材を張ります。合板(12mm程度)が一般的です。
③ 防水シート(ルーフィング)の敷設
雨水の侵入を防ぐため、防水シートを隙間なく敷きます。タッカー(ホッチキスのような工具)で固定し、重ね幅(約10cm)を確保することがポイント。
④ コロニアル屋根材の取り付け
- 軒先(屋根の端)から順に施工
→ 軒先から順に屋根材を並べ、釘またはビスで固定。 - 重なりを計算
→ 屋根材同士の継ぎ目が重ならないようにずらしながら配置。 - 屋根の傾斜(勾配)に合わせる
→ 風や雨の影響を考慮し、適切な勾配を維持。
⑤ 棟板金の設置
屋根の頂点(棟)部分に「棟板金」を取り付け、雨水の侵入を防ぎます。下地には貫板を使用し、釘またはビスでしっかり固定。
⑥ 最終確認と仕上げ
釘やビスの浮きがないか、シーリング(防水処理)に問題がないかチェック。最後に清掃を行い、施工完了!
施工時のポイント
✅ ルーフィング(防水シート)の施工精度が重要!
→ 水の侵入を防ぐため、丁寧に敷くことが必要。
✅ コロニアル屋根材の重なりを均等に!
→ ずれや浮きがあると雨漏りの原因になる。
✅ 棟板金の固定はしっかりと!
→ 強風で飛ばされないよう、耐風対策を万全に。
コロニアル屋根は軽量で建物への負担が少なく、比較的リーズナブルに施工できるのが魅力!ただ、施工精度が悪いと雨漏りや破損につながることも。経験豊富な業者に依頼するのが安心!
コロニアル屋根のメンテナンス方法
定期点検の重要性
✔ 5年ごとの点検が推奨
✔ 台風や地震後は異常がないかチェック
✔ 塗装の再施工(10〜15年ごと)で防水性を維持
劣化サインと対処法
✅ 色褪せや塗膜の剥がれ → 防水性が低下、再塗装が必要
✅ ひび割れや反り → 屋根材の交換または部分補修
✅ コケやカビの発生 → 防水処理の劣化、塗装または高圧洗浄
✅ 釘浮き・板金のズレ → 早めの補修で雨漏り防止
コロニアル屋根に関するよくある質問
コロニアル屋根は、日本の住宅で広く採用されている屋根材です。しかし、耐久性やメンテナンス方法について不安を感じる方も多いでしょう。
ここでは、よくある質問とその回答をわかりやすく解説します。
Q1. コロニアル屋根とは何ですか?
A.コロニアル屋根とは、スレート屋根(薄いセメント板)の一種で、軽量でコストが抑えられるのが特徴です。
現在のコロニアル屋根はアスベストを含まず、安全性の高い素材で作られています。
Q2. コロニアル屋根の耐用年数はどのくらいですか?
A.一般的に20〜30年程度持ちますが、塗装メンテナンスを適切に行うことで、さらに寿命を延ばすことが可能です。
メンテナンスを怠ると、ひび割れや防水性の低下が早まることがあります。
Q3. メンテナンスはどのくらいの頻度で必要ですか?
A.約10〜15年ごとに塗装を行うのが理想的です。
屋根の色褪せや苔の発生が見られたら、早めの点検をおすすめします。ひび割れや反りがある場合は、部分補修や葺き替えを検討する必要があります。
Q4. コロニアル屋根の塗装は本当に必要ですか?
A. 必要です!
コロニアル屋根は防水機能を持っていないため、塗装による保護が欠かせません。塗装しないと、雨水を吸収しやすくなり、劣化が早まる原因になります。

▶【施工事例】吹田市で屋根塗装!築25年カラーベスト屋根の塗装費用は?
Q5. ひび割れや剥がれを放置するとどうなりますか?
A.放置すると、雨水が屋根内部に浸入し、雨漏りや野地板の腐食を引き起こします。
小さなひび割れならコーキングで補修できますが、劣化が進んでいる場合は、部分的な張り替えや葺き替えが必要になります。
Q6. コロニアル屋根のカバー工法とは何ですか?
A.カバー工法とは、既存のコロニアル屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法です。
✔️ 古い屋根を撤去しないため、工事費用が抑えられる
✔️ 施工期間が短く、工事中の騒音が少ない
✔️ 屋根が二重構造になり、断熱性や防音性が向上する
ただし、屋根の下地が傷んでいる場合は葺き替えが必要になります。
Q7. コロニアル屋根のリフォーム方法にはどんなものがありますか?
A.主に以下の3つの方法があります。
1️⃣ 塗装リフォーム(耐久年数10〜15年)
2️⃣ カバー工法(重ね葺き)(耐久年数20〜30年)
3️⃣ 葺き替え工事(耐久年数30年以上)
劣化の状態や予算に応じて、適切な方法を選びましょう。
Q8. コロニアル屋根は台風や地震に強いですか?
A.コロニアル屋根は軽量なので、地震の揺れに強いのがメリットです。
ただし、台風などの強風時には、棟板金(屋根の頂部の金属部分)が飛ばされるリスクがあります。定期的に固定状態を点検し、必要に応じて補修を行いましょう。
Q9. コロニアル屋根の施工費用はいくらくらいかかりますか?
A.施工内容によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
✔ 塗装リフォーム:50万〜80万円(足場込み)
✔ カバー工法:80万〜150万円
✔ 葺き替え工事:120万〜200万円
屋根の面積や使用する屋根材、施工業者によって変動するため、事前に見積もりを依頼すると安心です。
Q10. コロニアル屋根のリフォームを業者に依頼するときのポイントは?
A.業者選びで失敗しないために、以下のポイントをチェックしましょう!
✅ 複数の業者に見積もりを取る(相場を把握するため)
✅ 過去の施工実績を確認する(口コミや評判も参考に)
✅ 屋根の診断をしっかり行う業者を選ぶ(現場調査を丁寧にする業者は信頼性が高い)
✅ 適正な価格と工期で提案してくれるかチェック
安さだけで選ぶと、手抜き工事や不適切な施工をされるリスクがあるため、慎重に選びましょう。

まとめ:コロニアル屋根を長持ちさせるために
コロニアル屋根は、軽量でコストパフォーマンスに優れた屋根材ですが、定期的なメンテナンスが必要です。
適切な塗装・補修を行うことで、耐久性を向上させ、快適な住まいを維持することができます。
ご自宅の屋根が気になる方は、専門業者による点検をおすすめします!
お問い合わせ

株式会社マックスリフォーム
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